今陽 弐 を終えて

7月の19日(日)に、KDS「空舞台」において、「今踊 弐」を開催いたしました。

演技発表者の関係者に多数御集り頂き、座席は全て完売となり、賑やかなイベントとなったことを、ここに御礼かたがた御報告申し上げさせていただきます。

現在のダンス界の未来に暗雲を感じ、去年から立ち上げたこの「今踊」ですが、ダンスが踊れない方々に、舞踊鑑賞の機会と捉えて頂きたく、今年も開催の運びに至りました。

現在、世界のダンス界も、人間が審査することの行き過ぎによって、次々にダンスにおける(大事なもの)が、失われている感じがします。

それは、人に阿ることにより、神の存在を忘れてしまったがごとき感があります。

西洋キリスト教世界でさえ、この有様なのですが、無宗教の日本にあっては、その存在すら稀有であるのは、自明の理でありましょうか。

私は、昔のあの心を躍らせて魅入った、英国のチャンピオン達の踊りの神性さを、決して失いたくないと思っています。

何故ならそれを失うことは、同時にダンスの破滅に繋がると、考えているからです。

しかし時代は動いています。

もちろん新しい息吹を、無視することは出来ません。

私はその双方の舞踊の合流を、目指しているといっても良いでしょう。

そして踊りに関心がない人々だからこそ、私は「今踊」を鑑賞して頂きたいのです。

何故ならそこに、日本文化や海外文化の合流も、存在するからです。