一口にdance界と言っても今の世界情勢と一緒で様々な要因が複雑に絡み合って成り立っています。

そこで方向性を論じる前にまずその構成要素を分解してみたいと思います。

まず最初に競技会を中心とした競技ダンスの世界ですがこれはダンス技術の発達に寄与しているのですが人間が多数決で審査する為に大勢の人間が良いと思う方向に流れていく性質を持っています。

つまり「その時」に「好み」であるカップルの踊りがナンバーワンであると決定されるわけなのです。

ここは政治の世界で考えてみると面白いと思います。

つまり自民党という政権に飽きた日本国民が「その時」自分の「好み」のマニュフェストを提示した民主党という政権にナンバーワンをつけたということと全く同じなのです。

しかし時間が経ってみるとその「あの時」自分の「好み」であった政権は色あせて「うざい」存在に下落して感じます。

つまり多数決の審査というものは絶対的なナンバーワンは提供できないのです。

次に私達が楽しんで踊るソシアルダンスはどうでしょうか？

これは世界的に見ても昔からその技術に何の改革も改良も見られません。

つまりこのジャンルは「dance界の方向性」にはとりあえず無関係ということになりますか。

最後にdanceの芸術的魅力満載のデモンストレーションダンスはどうでしょうか？

今という「その時」の絶頂にいるのはイタリアのダンスですが芸術の原点はなんといってもイギリスのダンスです。

しかし芸術の深みを求めていく求道者はダンス愛好者のほんの一握りです。

だからdance界の方向をけん引する力はありません。

つまり結局は競技ダンスの世界がdance界の方向性を決定していくしかないのです。

つまりそれは「今この時」に自分の「好み」が全てを決定するということなのです。

だから競技ダンスに携わっているダンス愛好者が「好み」や「流行」ではなく「真実」に向かい合って「最高」のものを求めていくしかないのです。

これはメディアが商業主義で提供する情報を真実であると信じ込んで「その時」の「好み」に走る日本人には無理な相談です。

では世界は？というとこれも五十歩百歩です。

世界は今ワールド感覚と言っても各国とも自国中心の「世界地図」の中でワールドを語っています。

世界地図が私達に間違った情報を与えていることは少し地図を勉強した人間ならわかることです。

世界の競技ダンスの世界もこの間違った世界地図の情報により「真っすぐ」という奇怪な出来物を珍重しています。

困ったことにこの「真っすぐ」というシロモノは「私は絶対間違っていない」という「間違った正義感」を植え付けてしまうのです。

これは政治の世界も一緒。

オバマさんも習近平さんも朴さんも「自分は間違っていない」と自国中心の世界地図を見ながら思っていることでしょう。

だけどこれではどうにもなりません。

私達は「地球儀」を見ながら自分の正義を語る必要があります。

そうです

そうすれば自国の利益より地球の利益に目が向くことでしょう。

それはつまりダンスの立ち位置において地軸の傾きと自転こそが解決しておかなけれならない急務の課題であることに気付くはずです。

 

あ、ちなみに「今踊」はもうとっくに解決しています念のため、、、。